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「憧れだけど、特別な日のためにとっておくもの。」
シャネルに対してそんなイメージを抱いていた人は少なくない。ただ、2025年を境に、その常識は静かに、しかし決定的に変わり始めている。
きっかけは、一人のデザイナーの着任だった。
シャネルに何が起きているのか?新デザイナー マチュー・ブレイジーは誰?
2025年、ファッション業界では16もの主要メゾンがクリエイティブ・ディレクターを交代するという、かつてない規模の世代交代が起きた。
シャネルもその一つ。ブランド史上わずか4人目のアーティスティック・ディレクターに就任したのが、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)。
ラフ・シモンズのもとでミニマリズムを、フィービー・ファイロのもとで知性的な女性の表現を学び、ボッテガ・ヴェネタでは素材への真摯な向き合い方と、日常に寄り添うリアルクローズの視点で多くの人を魅了してきた。

デビューコレクション(2026SS)のテーマは、創業者ガブリエル・シャネルとの「対話」。ところどころにメンズウェアから着想したジャケット、流れるようなシルエット。そして何より目を引いたのが、あえてクシャッと潰された状態で登場した2.55。
留め金は外されたまま、革には使い込んだ跡「完璧に保つべき」というシャネルへの固定観念を、彼は最初のランウェイで静かに崩してみせた。
「実用性」はトレンドか、それともシャネルの原点か

2025年のファッショントレンドのキーワードは「クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)」「エフォートレス・スタイル(Effortless Style)」。
過剰な主張よりも、さりげない上質さを。そんな空気感が、今の時代を包んでいる。
ただ、これらはブレイジーが持ち込んだ新しい哲学というより、ガブリエル・シャネル自身が100年前に目指していたものと、どこか重なる。

コルセットから女性を解放し、「自立して動ける女性のための服」を作り続けた彼女。チェーンバッグは「両手を自由にするため」、バイカラーのシューズは「爪先の汚れを目立たせないため」。あの華やかさの裏側には、いつも生活者の目線があった。
現代のトレンドが、シャネルの原点と幸福な再会を果たしている。そんな風に感じられる今だからこそ、バッグの選び方も少し変わってきているかもしれない。
普段使いに向く素材選びの新基準

「キャビアスキンは丈夫だから普段使いに、ラムスキンは繊細だから特別な日のために」
長年、シャネルの素材選びはこう語られてきた。
ブレイジーはその前提を、デビューコレクションで静かに崩した。潰れた状態で登場したのは、ラムスキンの2.55。チェーンは外されたまま、革には使い込んだ跡がある。彼が問いかけているのは、「傷んでいる」か「生きている」か。どちらに見えますか?ということ。
「繊細だから避ける」ではなく、「どう付き合い、どう育てていくか」。いま求められているのは、そういう視点でのシャネルとの向き合い方かもしれない。
生活に溶け込む、おすすめモデル3選
ブレイジーが示した「生活の中にあるシャネル」という視点から、ALAMODEがセレクトした3モデルをご紹介。共通するのは、持つほどに自分のものになっていく、そんなバッグたち。
2.55(リイシュー)

マトラッセ/2.55 ミニ チェーンショルダーバッグ カーフ ブラック
1955年にガブリエル・シャネル自身がデザインした2.55を忠実に復刻。「使い込まれた2.55」の空気感を、そのまま体現したような一点。さっと肩にかけるだけで、生活の延長線上にシャネルがある、そんな自然な佇まいが魅力的。
ツイード スパンコール チェーンショルダー

マトラッセ ココマーク チェーンショルダーバッグ ツイード スパンコール ベージュ
シャネルの原点素材であるツイードを、スパンコールで現代的に解釈した一点。やさしいベージュのトーンが、華やかすぎず、でも確かな存在感を放つ。革素材とは異なる軽やかさが、エフォートレスなスタイリングに自然と馴染んでくれそう。
ボーイシャネル

ブレイジーが26SSで示した「実用主義」と「男性的な要素の再構築」。マットなラムスキンとヴィンテージ加工の金具は、「長年愛用してきた相棒」のような深みを感じさせる。現代のトレンドに自然と溶け込む、甘さを抑えたマスキュリンでクールなデザインに注目。
マドモアゼル ボーリングバッグ

マトラッセ マドモアゼル ボーリングバッグ キャビアスキン グレージュ
丸みのあるボウリングバッグ型のシルエットが、シャネルの中でもとりわけ日常に溶け込む雰囲気を放つ。グレージュはブラックにもベージュにも馴染みやすく、コーディネートを選ばないのが嬉しいところ。キャビアスキンの頼もしさで、毎日連れ出すことをためらわせない。
まとめ|いちばんシャネルらしい使い方は、毎日使うこと
素材の話は、あくまで入口のひとつ。ブレイジーが示してくれたのは、シャネルの魅力を「特別な日のため」にとっておかなくてもいい、ということなのかもしれない。
ガブリエル・シャネルが女性に届けたかったのは、生活の中で実際に機能する美しさ。しまっておくためではなく、連れ出すために。ブレイジーはその原点を、100年後の今、静かに呼び戻してくれているように思える。
ALAMODE(アラモード) では、専門鑑定士による厳格なチェックを通過したシャネルを豊富に取り揃えている。定番のマトラッセはもちろん、希少カラーや年代物のヴィンテージモデルも随時入荷中。
一点ものが多いリセール市場だからこそ、タイミングが大切。毎日連れ出したいと思えるバッグに、ここで出会えるかもしれない。
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