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カルティエの「パンテール」を調べると、腕時計とジュエリーが同じ名前で並んで出てくる。どちらを指した話なのか分からないまま、比べようがなくて手が止まる。
この記事では、時計とジュエリーで何が違うのか、サイズと素材で価格がどう動くのかを、ALAMODEの掲載品の実測値をもとに解説する。
時計は角ばったケースの「パンテール ドゥ カルティエ」、ジュエリーは豹を象ったライン
パンテールは1914年から続く豹のモチーフで、時計は角ばったケースとブレスレット一体型、ジュエリーは豹そのものを彫刻したハイライン。同じ名前でも、選ぶときに見る場所がまったく違う。
時計はミニ・SM・MMの3サイズがあり、価格を大きく動かすのはサイズよりも素材。ジュエリーは、鎖のコマを並べた「マイヨン パンテール」と、豹を立体で象った「パンテール ドゥ カルティエ」に分かれ、価格帯が一桁変わる。
1914年の豹柄から、1983年の腕時計へ
カルティエと豹の関わりは1914年にさかのぼる。オニキスとダイヤモンドを組み合わせて豹の毛皮を表した図案が、この年の作例として残っている。以降、豹はカルティエを象徴するモチーフとして扱われるようになった。
1948年には、平面の柄ではなく立体で彫刻された豹が登場する。宝石の上に豹がまたがる構図で、いま「パンテール ドゥ カルティエ」と呼ばれるハイジュエリーの原型にあたる。
そして1983年、腕時計としてパンテール ドゥ カルティエ(Panthère de Cartier)が発表された。角ばったケースと、ケースからそのまま続くブレスレットが特徴で、2017年に復刻されて現行ラインに戻っている。ジュエリー側で日常づかいしやすいのはマイヨン パンテール(Maillon Panthère)で、こちらは豹の姿ではなく鎖のコマをモチーフにしたライン。
パンテール ドゥ カルティエ(時計)|3サイズと素材で選ぶ

ケースはミニ・SM・MMの3サイズ。縦の実寸で23.5mmから37.0mmまで開きがあり、手首の上での見え方が変わる。厚みはどのサイズも5.0〜7.0mmに収まり、袖口に引っかかりにくい薄さは共通している。
比較表|パンテール ドゥ カルティエの3サイズは何が違う?
| 比較項目 | ミニ | SM | MM |
|---|---|---|---|
| ケース縦×横(実測) | 23.5 × 17.0mm | 30.0 × 23.0mm | 37.0 × 27.0mm |
| ケース厚み(実測) | 約5.0mm | 約6.0〜7.0mm | 約6.1mm |
| 重量(実測) | 44.9g | 51.7〜85.2g | 61.1g |
| 掲載品の素材 | K18YG | SS / K18YG | SS |
| 中古相場帯の目安 (2026年8月時点) |
約80〜390万円 | 約55〜400万円 | 約70〜400万円 |
| 向いている人 | ブレスレット感覚で着けたい人 | 定番の見え方を選びたい人 | 文字盤を見やすくしたい人 |
どのサイズも相場の幅が5倍前後あるのは、ステンレスと金無垢が同じ枠に混ざるため。中古市場の販売価格ではステンレスが55〜110万円あたりに収まり、金無垢は300万円台に跳ねる(2026年8月時点)。ALAMODEの掲載品でも、同じSMで約5倍の開きがあった。予算から考えるなら、サイズより先に素材を決めたい。
ケースの縦横比はどのサイズもおおむね1.3対1で、正方形に近い形が共通している。カルティエの角形時計を横断で見たい場合は、タンクとサントスを比較した記事もあわせて読みたい。
パンテールの入り口は3つ|時計・豹のハイジュエリー・マイヨン
ジュエリーの「パンテール」は2つに分かれる。鎖のコマを並べたマイヨン パンテールと、豹そのものを彫刻したパンテール ドゥ カルティエのハイジュエリー。時計とあわせて入り口は3つ。予算と使い方が段階的に分かれる。
パンテール ドゥ カルティエ SM|現行ラインのステンレス
パンテール ドゥ カルティエ SM WSPN0006 SS シルバー クオーツ レディース
2017年の復刻以降に展開されている現行ラインのSM。ケースからブレスレットへ段差なく続く造形が見どころで、コマが細かいぶん手首の丸みにそのまま沿う。ステンレススチールなので、金無垢より気負わずに着けられる。
ローマ数字のインデックスと青みを帯びた針は、カルティエの角形時計に共通する意匠。文字盤を大きく見せたいならMM、ブレスレットのように着けたいならミニと、同じ顔つきのままサイズで印象を変えられる。
パンテール ドゥ カルティエ ブレスレット|豹を立体で彫刻したハイライン
パンテール ドゥ カルティエ ブレスレット ダイヤモンド K18PG
豹そのものを彫刻したハイジュエリー。目にツァボライトガーネットやエメラルド、斑点にオニキスを入れるのが定石で、この一点も同じ系統。ピンクゴールドの鎖に豹が横たわる構図になっている。
一点で主役をつくりたいときに向く。石の留めと地金のすり減りが見どころなので、写真を拡大して確かめたい。
マイヨン パンテール リング|細い一本で重ねやすい
マイヨンパンテール リング ホワイトゴールド K18WG 52 4.2g
鎖のコマをつないだ形をそのままリングに落とし込んだ一本。ホワイトゴールドの地に細かい面が並び、光の当たり方でつなぎ目が浮かぶ。装飾を足していないぶん、時計や他のリングと合わせても主張しすぎない。
幅が細いので単体でも重ね付けでも扱いやすい。カルティエのリングはヨーロッパ表記で刻印されるため、手持ちのリングと同じ感覚で選ばず、号数の対応を確かめてから比べたい。
カルティエ パンテールを中古で購入する前に押さえるべき4つのポイント
✓ 時計かジュエリーかを先に決める
同じ「パンテール」でも、時計とジュエリーでは見るところが違う。検索する前にどちらを探しているかを決めておくと、候補が一気に絞れる。
✓ 時計はサイズより素材で価格が動く
掲載品ではSMの2点がステンレスとK18イエローゴールドで約5倍離れていた。予算に上限があるなら、サイズを選ぶ前に素材を決めたい。
✓ ジュエリーは号数と幅を実物基準で確かめる
カルティエのリングはヨーロッパ表記の刻印で、日本の号数とずれる。幅の細いリングは重ね付けの相性にも関わるので、実寸を見てから比べたい。
✓ 付属品と、販売店の体制まで含めて判断する
箱・保証書の有無は個体ごとに違う。付属品や刻印は年代や仕様を確かめる手がかりになるが、それだけで真贋や状態を決めるのは危険になる。最終的な判断は、販売店の検品体制と購入後の対応まで含めて考えたい。
よくあるご質問
Q. パンテールの時計は、どのサイズが定番ですか?
A. SMが定番として扱われることが多いサイズです。ケースは実測で縦30.0mm×横23.0mmと、手首の上で大きすぎず小さすぎない大きさに収まります。文字盤を見やすくしたい場合はMM、ブレスレット感覚で着けたい場合はミニが候補になります。
Q. マイヨン パンテールとパンテール ドゥ カルティエは何が違いますか?
A. モチーフの表し方が違います。マイヨン パンテールは鎖のコマを並べたデザインで、パンテール ドゥ カルティエは豹そのものを立体で彫刻したハイラインです。掲載品では価格帯が一桁変わります。
Q. パンテール ドゥ カルティエはいつ発表された時計ですか?
A. 腕時計としての発表は1983年です。豹のモチーフ自体はさらに古く、1914年の作例までさかのぼります。2017年に復刻され、現在も展開が続いています。
Q. 中古で選ぶとき、状態はどこを見ればよいですか?
A. ブレスレット一体型なのでコマのつなぎ目とバックルの緩みを確認したいところです。ジュエリーは石の留めと地金のすり減りが見どころになります。ただし写真だけで判断せず、販売店の検品内容と購入後の対応もあわせてご確認ください。
まとめ
パンテールは1914年から続く豹のモチーフで、時計は1983年発表のパンテール ドゥ カルティエ、ジュエリーは鎖のコマを並べたマイヨンと、豹を彫刻したハイラインに分かれる。同じ名前でも選び方の軸が違う。
時計はミニ・SM・MMの3サイズがあり、価格を大きく動かすのはサイズではなく素材。ジュエリーは日常づかいならマイヨン、一点で主役をつくるならハイラインという分け方が使いやすい。どちらも実寸と付属品を確かめ、最終的な判断は販売店の体制まで含めて考えたい。
ALAMODEでは、カルティエの時計とジュエリーを一点ごとの実測サイズと写真で掲載しております。ぜひご覧ください。
店舗情報|カルティエを渋谷で買うなら
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